📖 ｢ [莉] #10 品詞転成と合成語｣

莉 #10 品詞転成と合成語

｢寒い」が「寒さ」になったり，｢遊ぶ」が「遊び」になったり，
日本語でも語尾を変えて品詞を変えることができますよね｡
このような品詞転成について見ていきます｡

気づいた方もいると思いますが，
｢ -sk 」の後に，それぞれの品詞の語尾を付け加えているだけです｡

実際に作ってみましょう｡

【動詞】 takate歩く → 【名詞】徒歩

【名詞】 siela外 → 【形容詞】アウトドアな

【形容詞】 pitasi正しい → 【副詞】正しく

このように，簡単に品詞を変化させることができます｡
名詞化されたものが主語になった場合，語尾の「 -ska 」は「 -sko 」になりますね｡

※ 他動詞を品詞転成させる場合と，自動詞を品詞転成させる場合の区別はありません。

※ 明確に区別させる必要がある場合には，第 13 回の関係節を使いましょう｡

〜

次に，合成語の作り方について説明します｡
合成語とは，単語と単語を組み合わせて新しく作られる単語のことです｡

これまで覚えた単語にも合成語が多く含まれているので，
例に出しながら見ていきましょう｡

左と右を見比べてみると，下線部で示した部分が追加されています｡
これは，語と語の接着剤となる文字です｡
この文字は，後に来る語の最初の文字によって決まります｡

結合音	次の文字	具体例
N	K	kasa（心）+ kisi（良い）= kasonkisi（心地よい）
L	L	peke（学ぶ）+ lata（場所）= pekellata（学校）
M	M	mama（母）+ mama（母）= mamommama（祖母）
N	N	komi（全て）+ napa（日）= kominnapu（毎日）
M	P	peke（学ぶ）+ pika（人）= pekempika（生徒）
S	S	kuluve（眠る）+ sika（部屋）= kuluvessika（寝室）
N	T	peke（学ぶ）+ tika（時間）= pekentika（授業）
M	V	siela（外）+ vos（〜で）= sielam-vos（〜の外で） ⇒　詳細は 📖「莉時空詞（ sielam-pas ）｣のページを参照｡

※ 結合音の前の語が名詞である場合，結合音の直前の文字は「 -a 」から「 -o 」に変化します｡

〜

さて，これを踏まえた上でクイズに挑戦してみましょう！
忘れてしまった単語は辞書で調べましょう｡

【動詞】話す → 【名詞】話

【形容詞】楽しい → 【名詞】楽しみ

【形容詞】簡単な → 【副詞】簡単に

metike（治療する）+ lata（場所） → 病院

kanase（歌う）+ sika（部屋） → カラオケ

〜

お疲れさまでした！
次回は命令と勧誘について説明します｡